団扇の本来の使い方は、あおいで風を起こして涼を取るもの、というよりは、貴人が自分の顔をかざすために用いた道具であったと同時に、魔除けの意味もあり、儀礼用、装飾用として活用され発展してきました。
日本のそれは、中国月扇、朝鮮うちわ、南方系葉扇の3系統があるそうで、中でも京都のそれは地紙の内部に多数の竹骨をもつ朝鮮のものの流れをくんでおり、南北朝時代に倭寇によって西日本にもたらされました。それが京都伏見区の深草に伝わり、深草うちわとなったのだそうです。
京うちわの特徴である挿絵は江戸時代に宮廷御用の土佐派、狩野派ら絵師により描かれ、宮廷内で流行したのがが始まりだと言われています。やがてそれが庶民の間にも普及し、現在にも継承されているのだそうです。
京うちわは日本三大のひとつと数えら、他には丸亀や千葉などでその土地、その土地の特徴的なものが作られていますが、その中でも京うちわは人気があり、知名度も高いのではないでしょうか。販促品の街頭で貰う無料のものもいいけれど、日本の伝統的工芸品であるものを手に、夏を楽しむのものたまにはいいのかもしれません。